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現状把握の重要性

櫻井茂男著

「完璧を求める心理」自分や相手がラクになる対処法(金子書房)

を読み進め、いよいよ終盤に差し掛かってまいりました。

こちらの本は、心理学者の櫻井茂男氏が、

完璧主義に関する学術研究をベースに書かれた本で、

かなり専門的ですが、

一般の人も読めるように、

とても分かりやすく解説されていて、

私の場合は、

この本の内容に非常に興味があったので、

本を読むことが楽しくて楽しくて、

気が付いたらもう終わりに近づいてびっくりしてしまいました。

 

この本をスムーズに読み進められたのには、

理由があると考えます。

それは、体系的にまとめられているからです。

この本で作者が一番伝えたいことは、

完璧主義(過度に完璧を求めるパーソナリティーあるいは認知傾向)から

完璧志向(適度に完璧を求めるパーソナリティーあるいは認知傾向)へ

シフトすることが大切だということだと、私自身は捉えました。

実際に、この言葉が繰り返し本の中にも出てきます。

そして順序だてて、

なぜ完璧主義から完璧志向へのシフトが大切なのか?

どのような在り方が完璧主義なのか?またはそうでないのか?

どうしたら完璧志向へシフトできるのか?

が説明されています。

 

そして今、どうしたら完璧志向へシフトできるのか?

という方法についての章を読んでいます。

ここでまず重要となってくるのは、現状を知ることです。

著者は本書でその理由をこう記載しています。

「しっかりした自己評価をすることも私としては重要な要素であると考えています。

なぜならば、これがなくては理にかなった高い目標の設定はできないからです。」

完璧主義の人が、苦しむ要素の1つに、

高すぎる目標設定(理にかなっていない目標設定)があると指摘しています。

過去の自分がそうでした。

しかし私は、コーチングを学んだり、メンターからフィードバックをしてもらうことで、

現状把握をする機会が以前よりも増えました。

私の完璧主義が完璧志向へシフトしつつある要因でもあったのかもしれないと、

この本を読んだことで気付くことができました。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

MindLabo代表 山本智香子