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そりゃ苦しいよね

20代前半に某電機メーカーで試験機の設計業務をしていた頃を、

今でこそ、冷静に振り返ることができる自分となっておりますが、

しばらくの間は、当時のことを想い出すことも辛い時期がありました。

とにかく当時は苦しかったです。

何が苦しかったか?

仕事へのプレッシャーがエンドレスだったことです。

当時の仕事の流れはこうでした。

 

上司から「〇〇試験機」の設計依頼が来る。

依頼もとの部署や品質管理部の担当者、責任者を招集し、

具体的にどんな試験機が欲しいのか?

品質管理的にこの試験方法で問題はないか?など詰め、

仕様書を作成。

仕様書に基づいて設計。

必要な部品、材料などを洗い出し、発注。

制作部署、又は社外の業者へ制作依頼

制作してもらった設備の試運転

正常動作するまで調整

取扱説明書作成

運送手配

現場に搬入

(30年前の記憶ですのでおおよその流れで

且つ正確でない所もあるかもしれません)

これを全部一人で行っていました。

もちろん、技術的なこと、設計や進め方についてわからないことなどは、

先輩方が丁寧に教えてくださいました。

しかし、基本は1人で全部やって、納期までに納品する。

これが私の仕事でした。

文字にするとたったこれだけのことなのですが、

何もない所から、1つのものを創り出すエネルギーというのは、

半端なものではありませんでした。

 

1つ納品すれば、また次の設計。また次の設計。(当たり前ですが)

新しい製品はどんどん開発されていくし、

技術を習得しても習得しても追いついていかないような感覚。

自分は、まだまだ未熟、まだまだ未熟、技術が足りない、技術が足りない。

このエンドレスな感覚からいつ抜け出せるんだろう?

そう考えると、背筋がぞっとするのと、気が遠くなるのと・・・

気が狂いそうになりました。
(というか実際に過呼吸になって涙が出てパニックみたいになりました。)

 

そりゃ、苦しいし、病気にもなるよね。

 

今、当時の自分に伝えたい。

ほんと、よく頑張ってるよ~。

足りない技術もあるかもしれないけど、

積み上げてきた技術もあるじゃん。

1人で抱え込まないで~

もっともっと周りの人に相談して~

こんなこと聞いたら恥ずかしいかな~

前も同じこと質問しなかった?って怒られないかな~

って心配になるよね~。

でも、わからなくて進まないよりいいじゃん。

もっと、できない自分さらけ出していいんだよ~。と・・・。

 

今日も最後までお読みいただいてありがとうございます。

 

MindLabo代表 山本智香子